アジャイル開発に必要なツールを8つ紹介!エクセルで代用できるのかも解説

2024年10月25日 by
アジャイル開発に必要なツールを8つ紹介!エクセルで代用できるのかも解説
daichi.ito

「アジャイル開発を効率よく進めるためには、どんな管理ツールを使えばいいの?」

「無料で使えるエクセルで管理することは難しい?」

アジャイル開発を検討している方の中には、プロジェクトの管理方法に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、アジャイル開発における管理ツールの種類や必要性、そしておすすめの管理ツールを解説します。

本記事を読めば、自社のプロジェクトに最適なツールを見つけ、アジャイル開発を効率的に進めていけるようになるでしょう。


アジャイル開発における管理ツールの種類

アジャイル開発を円滑に進めるためには、適切な管理ツールの選定が欠かせません。

アジャイル開発でよく利用される2種類の管理ツールについて詳しく解説します。


プロジェクト管理ツール

プロジェクト管理ツールは、プロジェクトのタスク管理や進捗管理を行うためのツールです。

主な用途は、下記の通りです。

  • タスク管理
  • スケジュール管理
  • チームメンバーとのコミュニケーション
  • ファイル共有

プロジェクト管理ツールを使用すれば、各メンバーに割り当てるタスクの明確化や、進捗状況を可視化できます。

また、プロジェクトに関するドキュメントや画像などを、チーム全体で共有できます。


ドキュメント管理ツール

ドキュメント管理ツールは、設計書や仕様書、プロジェクトに関する情報をチーム全体で共有し、共同で編集・管理できる環境を提供するツールです。

主な用途は、下記の通りです。

  • ドキュメントの共有
  • 共同編集
  • バージョン管理

ドキュメント管理ツールを使用すれば、設計書や仕様書などのドキュメントをクラウド上に保存し、チームメンバーで共有できます。


アジャイル開発における管理ツールの必要性

アジャイル開発における管理ツールの必要性は、下記の通りです。

  • タスク管理と進捗の可視化
  • チームのコミュニケーション促進
  • 顧客との透明性の確保

各必要性について詳しく解説します。


タスク管理と進捗の可視化

アジャイル開発では、各スプリント内で複数のタスクが発生するため、ツールを使ってタスクを一元管理し、進捗をリアルタイムで確認できるようにすることが重要です。

例えば、管理ツールのタスクボードを活用すれば、タスクの状態(未着手、進行中、完了など)を視覚的に表示でき、プロジェクト全体の進捗状況を一目で把握できます。

また、バーンダウンチャートを活用すれば、残りの作業量をグラフで表示でき、スプリント目標達成に向けた進捗状況を数値化してチームメンバーに共有が可能です。

上記のように、管理ツールを活用すれば、タスクの遅延やボトルネックをすばやく発見でき、プロジェクトをスムーズに進められます。


チームのコミュニケーション促進

管理ツールはチームのコミュニケーション促進にも活用できます。

例えば、タスクにコメントを付け加えれば、質問や意見を共有できます。また、チャット機能を使えば、リアルタイムでチームメンバーとのコミュニケーションが可能です。

上記のように、管理ツールを活用すれば、メンバー間での情報のギャップを防ぎ、協力して効率的に作業を進められる環境が整います。


顧客との透明性の確保

管理ツールを利用すれば、顧客にもプロジェクトの進行状況をリアルタイムで報告でき、透明性を高められます。

例えば、ダッシュボードを使ってプロジェクトの進捗状況を可視化すれば、顧客にわかりやすく共有できます。

管理ツールを活用して顧客との透明性を高められれば、顧客満足度の向上にも繋がります。


アジャイル開発におすすめのプロジェクト管理ツール5つ

アジャイル開発におすすめのプロジェクト管理ツールは、下記の5つです。

  • Jira
  • Asana
  • Backlog
  • Trello
  • Monday.com

各プロジェクト管理ツールについて、概要や料金などを詳しく解説します。


Jira

Jiraは、アジャイル開発のプロジェクト管理において人気の高いツールです。

主にタスク管理や進捗状況の追跡がしやすく、スプリントやバックログ管理も簡単に行えます。

また、スクラムボードやカンバンボードといったアジャイル開発に特化したテンプレートが用意されており、開発チームに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。

月額料金

※1人あたりの料金(100名規模の場合)

Free:0円

Standard:1,070円

Premium:2,090円

Enterprise:要お問い合わせ

無料トライアルの有無

Jiraは無料でも使えますが、登録できるユーザー数は10名までや、ストレージは2GBまでなどの制限があります。

Jira


Asana

Asanaは、直感的な操作性と美しいインターフェースが特徴のプロジェクト管理ツールです。

タスク管理、チーム間のコミュニケーション、ファイル共有など、基本的な機能が網羅されており、幅広いプロジェクトに対応できます。

初心者にも使いやすい設計がされていますが、柔軟なカスタマイズも可能です。

月額料金

※1人あたりの料金

Personal:0円

Starter:1,475円

Advanced:3,300円

Enterprise:要お問い合わせ

Enterprise+:要お問い合わせ

無料トライアルの有無

Asanaの無料プランでは、10名まで基本的なタスク管理機能を使用でき、有料プランにアップグレードすると、最大500名まで高度な機能が利用できます。

Asana


Backlog

Backlogは、日本発のプロジェクト管理ツールで、日本語でのサポートが充実している点が魅力です。

タスク管理、バグトラッキング、Wiki機能など、開発プロジェクトに必要な機能が揃っています。

Gitとの連携もスムーズに行えるため、開発チームにとって使いやすいツールです。

月額料金


スターター:2,970円

スタンダード:17,600円

プレミアム:29,700円

プラチナ:82,500円

無料トライアルの有無

Backlogのスタータープランでは、30名まで基本的なプロジェクト管理機能とGit連携を利用できます。

Backlog


Trello

Trelloは、カンバンボード方式のシンプルなインターフェースが特徴のプロジェクト管理ツールです。

タスクをカードに置き換え、ボード上に表示し、視覚的にプロジェクトの進捗を把握できます。

直感的な操作性のため、初心者でも簡単に使えます。

月額料金

※1人あたりの料金

Free:0ドル

Standard:6ドル

Premium:12.50ドル

Enterprise:17.50ドル

無料トライアルの有無

Trelloの無料プランでもほとんどの基本機能が使えますが、使用できるカンバンボード数に制限があります。

有料プランでは、カンバンボードだけでなく、タイムラインやカレンダーなど、複数の方法でタスク管理が可能です。

Trello


Monday.com

Monday.comは、高度なカスタマイズ性と柔軟性が特徴のプロジェクト管理ツールです。

様々な種類のボードテンプレートが用意されており、プロジェクトの目的に合わせて最適なボードを作成できます。

月額料金

※1人あたりの料金

無料:0円

ベーシック:1,300円

スタンダード:1,650円

プロ:3,200円

エンタープライズ:要お問い合わせ

無料トライアルの有無

Monday.comは、トライアル期間中にすべての機能を無料で試せるため、チームに合ったプランを事前に確認できます。

Monday.com


アジャイル開発におすすめのドキュメント管理ツール3つ

アジャイル開発におすすめのドキュメント管理ツールは、下記の3つです。

  • Confluence
  • Qiita Team
  • Kibela

次項で各ドキュメント管理ツールについて、概要や料金などを詳しく解説します。


Confluence

Confluenceは、アジャイル開発におけるチームのコラボレーションを強化するためのドキュメント管理ツールです。

Wiki機能をベースに、ドキュメントの作成、共有、共同編集が簡単にできます。

月額料金

※1人あたりの料金(100名規模の場合)

Free:0円

Standard:790円

Premium:1,510円

Enterprise:要お問い合わせ

無料トライアルの有無

Confluenceは、無料プランでも10名まで基本的なドキュメント共有機能が利用できます。

より高度な機能を使いたい場合は、有料プランへのアップグレードが必要です。

なお、Confluenceは、利用人数が多くなるほど1人あたりの月額料金が安くなるので、大規模なプロジェクトにおすすめです。

Confluence


Qiita Team

Qiita Teamは、プログラマー向けのQ&Aサイト「Qiita」のチーム版です。

技術ドキュメントの共有、ナレッジベースの構築に特化しており、Markdown形式での記述にも対応しています。

また、「Slack」や「Chatwork」といった、外部サービスとの連携が行えるため、新しい記事やコメントにもすぐに気づけます。

月額料金

Personal(1人):500円

Micro(〜3人):1,520円

Small(〜7人):4,900円

Medium(〜10人):7,050円

Large(〜17人):15,300円

Extra(人数制限なし):15,300円〜

※18人目以降 +720円/人️

無料トライアルの有無

Qiita Teamは、すべてのプランで「投稿数無制限」「ファイル容量30GB」「メールサポート」が利用できます。

Qiita Team


Kibela

Kibelaは、チームで知識を共有するためのシンプルな情報共有ツールです。

Markdown形式で誰でも簡単にドキュメントを作成でき、チームメンバー全員で情報を共有できます。

月額料金

※1人あたりの料金

コミュニティープラン:0円

スタンダードプラン:550円

エンタープライズプラン:1,650円

無料トライアルの有無

Kibelaは、最大2ヶ月間の無料トライアル期間があり、無料プランでも小規模チームには十分な機能が揃っています。

Kibela


無料のプロジェクト管理ツールとしてエクセルをおすすめしない理由

無料のプロジェクト管理ツールとしてエクセルをおすすめしない理由は、下記の通りです。

  • リアルタイムでの共同編集が難しい
  • タスクや進捗の可視化が制限される
  • スプリントやバックログ管理に向いていない

例えば、エクセルは複数のユーザーが同時に同じシートを編集すると、データが上書きされて重要な情報が消えてしまう可能性があります。

また、エクセルでタスク管理を行う場合、視覚的に分かりやすいガントチャートやカンバンボードを作成するのは簡単ではありません。

そのため、アジャイル開発のように細かいタスクの追加や変更が頻繁に行われる管理には向いていません。

アジャイル開発の管理ツールとして利用するのであれば、本記事で紹介したような専用ツールがおすすめです。


まとめ

アジャイル開発を成功させるためには、管理ツールの活用は欠かせません。

プロジェクト管理やドキュメント管理に特化したツールを使えば、タスクの可視化やチームのコミュニケーションをスムーズにし、プロジェクト全体の進行を円滑に行えます。

無料ツールとしてエクセルを利用することもできますが、アジャイル開発特有の柔軟性やスピード感に対応するには、本記事で紹介した専用の管理ツールを使用するのがおすすめです。

なお、コストを抑えつつ高品質な開発を実現するためには、オフショア開発も選択肢の1つです。

オフショア開発では、海外の開発チームに開発の一部またはすべてを委託することで、コストを抑えながら高品質なソフトウェア開発を実現できます。

RIKAI株式会社では、アジャイル開発に精通したエンジニアが、お客様のプロジェクトをサポートいたします。

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