アジャイル開発を外部会社に委託しようと思ったものの、会社選びの基準や外部委託を成功させるにはどうすればよいか悩んでいる方もいるでしょう。
本記事では、アジャイル開発の基本や外部委託するメリット、アジャイル開発会社を選ぶ際のポイントなどを詳しく解説します。
合わせて、アジャイル開発の費用や上手な活用方法も紹介します。
本記事を読めば、自社のプロジェクトに最適なアジャイル開発パートナーを見つけることができるでしょう。
アジャイル開発とは
アジャイル開発とは、短いサイクルで計画・開発・テストを繰り返す開発手法です。
- アジャイル開発の日本における動向
- アジャイル開発の主な手法
- アジャイル開発の進め方
次項でアジャイル開発の動向や手法、進め方などを解説します。
アジャイル開発の日本における動向
経済産業省の「DX白書2023」によると、「全体的に活用している」「事業部で活用している」を合わせたアメリカのアジャイル開発の普及率は53.9%ですが、日本は22.9%と、まだまだ低い状況です。
また、2018年時点での情報ですが、ガートナージャパン株式会社が実施した日本国内におけるアプリケーション開発 (AD) に関する調査によると、アジャイル開発よりもウォーターフォール型開発を採用している企業の方が多いことがわかります。
出典:ガートナー、アプリケーション開発 (AD) に関する調査結果を発表
国内ではまだまだアジャイル開発の普及が遅れていますが、「採用予定」の企業が13%あることから、これから普及が進んでいくと考えられます。
アジャイル開発の主な手法
アジャイル開発には、スクラム、カンバン、XP(エクストリームプログラミング)、FDD(ユーザー機能駆動開発)、LSD(リーンソフトウェア開発)など、様々な手法があります。
それぞれ特徴が異なりますが、共通しているのは、短いサイクルで開発を進め、顧客からのフィードバックを迅速に反映させるという点です。
より詳細な手法については、「アジャイル開発の種類を5つの手法に分けて紹介!選ぶ際のポイントも解説」をご覧ください。
アジャイル開発の進め方
アジャイル開発は、大きく分けて下記のステップで進められます。
- 要件定義とリリース計画の策定
- プロダクトバックログの作成
- イテレーションの繰り返し
各イテレーションの最後に、開発した成果物を顧客に提供してフィードバックを得て、次のイテレーションに反映させます。
このように、継続的な改善と短期間でのリリースが、アジャイル開発の進め方の特徴です。
アジャイル開発を外部会社へ委託するメリット
アジャイル開発を外部の専門企業に委託することで、下記のメリットが得られます。
- 品質の向上
- リソースの節約
- 開発スピードアップ
外部会社に在籍する専門性の高いエンジニアによって、より高品質なソフトウェアを開発できます。また、自社でエンジニアを育成する必要がないため、コストや時間などのリソースを節約できる点も、外部会社に委託するメリットです。
アジャイル開発会社の選び方・ポイント
アジャイル開発会社の選び方・ポイントは、下記の通りです。
- 開発実績や経験
- コミュニケーション能力と柔軟性
- コスト面
次項で各選び方・ポイントについて詳しく解説します。
開発実績や経験
アジャイル開発会社を選ぶ際は、会社がどのような開発実績や経験を持っているかを確認しましょう。
具体例としては、下記の通りです。
- プロジェクト事例
- 関連業界の知識
会社がアジャイル開発を実践した具体的なプロジェクトや事例を確認し、成功した経験が豊富であるかを確認することが重要です。
依頼するプロジェクトに関連する業界や分野の知識を持っている会社は、開発の進行がスムーズにできます。特に、同じ業界や業種での開発経験があれば、より専門的な知識を持っている可能性があり、質の高い開発が期待できるでしょう。
コミュニケーション能力と柔軟性
アジャイル開発は、迅速なフィードバックと柔軟な対応が求められるため、対応力が高く、柔軟ななコミュニケーションが取れる会社を選びましょう
具体的には、下記のような点を重視して会社を選ぶことをおすすめします。
- 顧客からの質問や要望に対して素早く対応できる体制が整っているか
- 顧客のニーズの変化に柔軟に対応し、開発計画を調整できる能力があるか
- リモートでもコミュニケーション対応できる体制が整っているか
アジャイル開発を成功させるためには関係者間の密接なコミュニケーションが重要なため、会議の頻度や使用するツールなども確認しておくと良いでしょう。
コスト面
予算に応じた開発コストが適正であるか、またそのコストに見合う質の高いサービスやサポートが提供されるかを確認し、コストパフォーマンスが良い会社を選びましょう。
開発途中で追加費用が発生する可能性があるため、事前に見積もりを確認しておくことも重要です。
アジャイル開発を外部に委託する際のポイント
アジャイル開発を外部に委託する際のポイントは、下記の通りです。
- コミュニケーションの頻度と方法を明確化
- スプリントやプロジェクト進行の透明性を確保
- 契約範囲と成果物の期待値を明確化
次項で各ポイントについて詳しく解説します。
コミュニケーションの頻度と方法を明確化
アジャイル開発は、顧客と開発チームが密接に連携し合いながら進めることが重要です。
そのため、事前にコミュニケーションの頻度や方法を明確にしておくことが大切です。
例えば、週1回や2週間に1回の頻度で、進捗状況を確認する定例ミーティングを設定したり、チャットツールやプロジェクト管理ツールなどを活用し、リアルタイムで情報共有できる環境を整えるとよいでしょう。
スプリントやプロジェクト進行の透明性を確保
アジャイル開発では、プロジェクトの進行状況や成果物を外部委託先と常に共有することが重要です。
透明性を確保するための具体例としては、下記の通りです。
- 進捗管理ツール
- 定期的なデモ
- ドキュメントの共有
プロジェクト管理ツールを活用し、タスクの進捗状況や残作業を可視化することで、開発状況をリアルタイムで把握できます。
開発の進捗状況をこまめに把握することで、問題点の早期発見や解決にもつながり、プロジェクトが効率的に進むでしょう。
契約範囲と成果物の期待値を明確化
アジャイル開発は、要件が頻繁に変わるため、契約時にプロジェクトのスコープや納品物の期待値を明確にしておきましょう。
契約範囲や成果物への期待値が明確になっていないと、頻繁な要件変更にどこまで対応すべきかという判断基準がぶれてしまい、結果的に開発の遅延やコスト増加の原因となることがあります。
そのため、要件変更が発生した際の、対応方法や対応可能範囲なども、事前に決めておきましょう。
外部への委託を成功させるためには、プロジェクトの進行が不透明になるのを避けるためにも、契約時にできるだけ詳細な内容を決めておくことが重要です。
アジャイル開発にかかる費用
アジャイル開発にかかる費用は、プロジェクトの規模や複雑さ、開発期間、使用する技術などによって変動しますが、一般的には「人件費×開発期間」で算出されます。
総務省の調査によると、日本のエンジニアの人件費は、月間平均で62万円から84万円程度です。
出典:調達に関する課題「IT発注力」の向上について(p.11)
上記の金額を元に費用を算出すると、5人の開発チームが3ヶ月間プロジェクトを進める場合、単純計算で費用は約1,000万円前後必要となります。
ただし、アジャイル開発は要件が頻繁に変わるため、事前に正確な費用を算出することは難しい側面もあります。
変更内容によってはコストが増大する可能性もあるため、事前にある程度の予算を組んでおくことが重要です。
アジャイル開発はオフショア開発と組み合わせるのがおすすめ
開発費用を抑えたい場合は、アジャイル開発とオフショア開発を組み合わせるのがおすすめです。
人件費が比較的安価な海外の開発会社に一部の開発業務を委託することで、コストを削減できます。
RIKAI株式会社は、ベトナムを拠点とするオフショア開発会社で、高品質なソフトウェアを低コストで提供しています。アジャイル開発の柔軟さとスピードを維持しながら、コストを抑えて開発プロジェクトを進められます。
アジャイル開発を検討されているIT企業のプロジェクトマネージャーやソフトウェア開発担当者の方は、ぜひRIKAI株式会社にお問い合わせください。
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RIKAIは「信頼」できるオフショア開発先であり続けます。
まとめ
アジャイル開発は、柔軟かつ迅速にソフトウェアを開発できる手法ですが、費用や開発体制など、注意すべき点もいくつかあります。
しかし、オフショア開発と組み合わせることで、コスト削減や開発期間を短縮することが可能です。
RIKAI株式会社は、ベトナムでのオフショア開発を強みに持つ企業として、高品質なアジャイル開発を提供します。
アジャイル開発を検討されている方は、RIKAI株式会社へぜひお気軽にご相談ください。
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